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悪い芝居vol.9
『最低の夢』
作・演出 山崎彬

京都公演
2009年11月19日(木)〜23日(月) (8stages)
@ART COMPLEX 1928

東京公演
2009年12月11日(金)〜14日(月) (6stages)
@王子小劇場

芝居を観よう。芝居を観よう。どうせ観るなら『悪い芝居』を観よう。

1クールで終了した深夜番組が、僕の部屋でリメイクされる!
何故か股間に突起物つけて、つまんなければ即カットジェットフライ!

君に愛 君の自由に愛 自由を駆使し、僕の部屋から去ってく君にも愛
絶望の淵に立つ度に、邪魔してくるのはいつも愛
「愛が邪魔して、釣りあわねぇ!!」と、夢の中では叫びたい。

悪い芝居最新作!!
性器末ミラクルキラーカットアクト『最低の夢』!!
全裸で電車に乗ったのですが、20分ほど、世界は静かでした。必見。


CAST
山崎彬 四宮章吾 大川原瑞穂 吉川莉早
西岡未央 梅田眞千子 植田順平 山村哲也

STAFF
【作・演出】山崎彬
【舞台監督】hige(BS-II)
【美術】東野麻美
【美術補】野崎勝教
【照明】西崎浩造
【音響】中野千弘
【衣裳】西岡未央
【衣裳製作補】有田小乃美
【小道具】大川原瑞穂
【宣伝美術】植田順平 山崎彬
【WEB】植田順平
【WEB協力】シバイエンジン
【写真】山口真由子
【演出助手・映像】鈴木トオル
【映像補】林海丸
【広報】四宮章吾
【制作】吉川莉早
【制作助手】谷口美樹
【制作協力】小林みほ
【特別協賛】セイコーエプソン株式会社
【共催】ART COMPLEX 1928
【企画・製作】悪い芝居


あらすじ(公演前WEB掲載文章を抜粋)

「最低は、これ以上落ちることもないが、上がることもない。
あがった時には、他もあがってる。だって、最も低いってことだもん。」

そこはUFOがやたら見える田舎町。
数年前から、空を飛んでいるUFOがやたらと目撃され、今ではちょっとした観光地になっている。

そんなこととは関係なく、地元在住の栄太くんと小鳥ちゃんのカップルは、空いているラブホテルを車
で探していた。UFOが見え始めて以来、観光に来たカップルがついでにラブホテルに宿泊するため、ほと
んどのラブホテルが連日満室。
実家暮らしの栄太君と小鳥ちゃんにとってUFOは、ものすごく腹の立つUFOだった。

イライラしながら猛スピードでラブホテルを探していると、空にUFO発見、当然脇見運転。

その時、車道に飛び出して来た女の子を車ではねてしまう。
その女の子は、この町でUFOを最初に見つけた女の子だった。

そこに、舞台俳優を目指す青年、正社員になるよう勧めてくる青年のバイト先の社長の息子、
チャラチャラした男を好きになってしまったために彼を振り向かせようと無理やりチャラチャラ
したギャルになろうとしている内気な女の子、なんかに、
もちろん宇宙人が絡みあったりして展開していく物語は、脱線ばかりを繰り返す。

目の前の問題とは別に、突然空に現れるUFOたちに心動きながらも、なんとか問題を解決していく人々の
さまを、どうしようもないテンションと意味不明な演出展開で魅せしめる悪い芝居の最新作。
言うなれば、現代若者向け不条理芝居。
物語ではなく脱線を楽しむかのように、スムーズに進まない展開にイライラさせられてください。
見つからないラブホテルを探してるつもりで。どうぞ、ご期待あれ。


作・演出より(パンフレットより抜粋)

「男は、女の子の手の平の上で永遠に芝居を打ち続けている。女の子はその芝居を見ていない。」

「最低の夢」は1度書き上がって全部なしにして、再び全然違う話に書きあげた作品なんだけれど、1回目も2回目も、常に頭の中にあった風景が、これだった。

女の子が手を広げると、そこに男たちがいて、男たちはそこを舞台にして演技を続ける。それなのに女の子はよそ見してたり寝ていたり、はたまた目が見えなかったり。

僕はそうだ。そんな女の子を振り向かせたくて、最高の芝居をしてやろうと日々生きていて、同じ思いの男どもに背中を押してもらって、倒れずに済んでいる感じ。

その女の子はどんな顔かは分からない。
だけどずっと頭の中にいる子だ。会ったことはない。
でもいることは知っている。UFOのように。

「空飛ぶ円盤が、やたら気になる。」

「最低の夢」は、やりたいことに真剣に取り組みたいのに、やたら空をUFOが飛ぶせいで、気になって集中できない人の話。そのUFOは個人的な感情。
個人的な感情が何をするにも入り込むのに、個人的感情をなしで行きましょうという場合に出会うけど、「なしで行きましょう」も誰かの個人的な感情だろ。
僕たちは女の子だったり、セックスだったり、自分のプライドだったり、頭の中に飛ぶ、気になってしかたないUFOを見てないフリして生きなくちゃいけない。

僕はイヤだ。
「UFOだっ!!」って、ヨダレ飛びちらして叫んでたいんだ。それだけなんだ。

「最低の夢」を見ていれたらいい。「最低限の夢」を。
「最高の夢」が「女の子への気持ちが、思った風に伝わる」だとしたら、そんなの叶わなくてもいい。「最低限の夢」、それは女の子の手の平の上で永遠に芝居を打ち続けること。その夢さえ叶えば、もう、何も要らないやと思ってる。

「悪い芝居」ってのと「最低の夢」ってのはどこか似てるなぁ。この芝居、10回目の記念公演にとっておきゃよかったと思ったけど、もう遅い。いつもこうやって、早とちりして、涙をのむ。芝居だけだ、僕のこと分かってくれるのは。

10回目は、もっと凄いのをやらないといけないなと思っていて、そんな風に思われてる9回目の本公演「最低の夢」は、幸せなやつだと思うんだ、ほんとうに。

観に来てくれて、よかった!!

連続CM映像

連続CM映像

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